流石に胸うたれる様子

何故か無性に、単行本を揃えたくなるわ。「へー」でも、お高いんでしょう?「漫画だから別に」けど私、今まで購入した経験が。

「そりゃ逆に、珍しーな。ほれ、俺が貸すよ、どう?これで読み易く」いえ、持ってますよ。

「え?さっき値段がどうとか」私が買ったんじゃ無く、兄が揃えて。「へー。じゃ借りれば?」勿論、読みたいけど、許されず。

「親が駄目?むしろ禁止?」いえ、自分が未熟故、趣味自体禁止。「酷っ、女子高生で本すら無理?何が原因?」さあ。思い当たる節、さほど…。

「にしても大変な家庭で育ったのね。別に」とは申せど、両親のご意向。背く訳にも。

「何つー良い子や。流石に胸うたれっわ」まーでも、これが最良。そう感じる日々。「何故?」無論、納得は無理。が、子を思っての事。

「随分、理解があるね。偉いわ」建前上、そう言うだけですわ。